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睡眠時無呼吸症候群によって起こる合併症のリスク

1. SASでリスクが高まる合併症の例5つ

1-1. 睡眠時の興奮状態によって引き起こされる「高血圧」

高血圧は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の合併症の中でも突出して多く見られるものです。

実際、高血圧の人の約8割以上がSASを併発していることが分かっています。

睡眠時に無呼吸になると、本人は無意識だとしても脳は目覚め、呼吸を再開させるよう指示を出します。無呼吸からの正常呼吸という一連の現象は「間欠的低酸素血症」というもので、これが起きる度に睡眠は中断され、交感神経は興奮状態になります。一晩で何度も間欠的低酸素血症になる人の場合は何度も興奮状態が繰り返されることとなり、結果として血圧が上昇してしまいます。
そして、夜間の血圧上昇によって日中も血圧が高い状態が続くため、さらなる高血圧を促進するだけでなく新たに心疾患も併発する可能性が高まります。

SAS患者には肥満体の人も多いため、「肥満が高血圧の原因では?」と思われがちですが、実はSASとの関連の方が深いと言えます。

1-2. 糖を代謝する働きが阻害される「糖尿病」

SAS患者は、糖尿病のリスクも4倍になります。

SASが糖尿病の原因となる具体的なメカニズムは不明ですが、現状では間欠的低酸素血症とそれに伴う覚醒反応によって、体内の糖を代謝する働きが阻害されるのではないかと考えられています。

糖尿病1つで考えても、これと言った自覚症状がないまま進行する怖い病気であり、命にかかわる重大な病気の原因となることがあります。そこへさらにSASが加わることで、命の危険は増大してしまうでしょう。

1-3. 動脈硬化が進行して発症する「心疾患」

SASが心臓に及ぼす悪影響もあります。

高血圧を引き起こすことで動脈硬化が促進され、無呼吸・低呼吸の低酸素から回復する際には微細な血管障害が生じます(虚血再灌流)。こういった微細な障害が毎日夜間に生じることで、血管系の障害である狭心症や心筋梗塞をきたす可能性が増加します。

また、重度のSAS患者の場合、不整脈の発生頻度が健常な人の4倍も高いことが確認されています。

1-4. 「脳卒中」などを併発するリスクが3.3倍になる

日本人の死因第3位である、脳卒中。

SASの重症例では脳卒中や脳梗塞を併発するリスクが3.3倍になることが報告されています。
また、すでに脳卒中を発症している人がSASである場合、睡眠時の無意識覚醒によって日中の集中力や認知能力が低下し、リハビリがしづらくなることも考えられます。

さらに、SASを併発している脳卒中患者と、SASを併発していない脳卒中患者では回復具合も異なります。SASを併発している患者の1年後死亡率は、SASを併発していない患者に比べて高くなっています。

1-5. こころの不調になるうつ病

夜間におこる覚醒反応が自律神経のバランスを乱して自律神経失調症からうつ病をひきおこしてしまうことがあります。

2. SASの症状があったら耳鼻咽喉科もしくは呼吸器内科へ

SASは、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの合併症を起こしやすくなります。
どれも命に関わる病気ですので、SASを「気のせいだ」と判断して放置するのはとても危険です。何かあってからでは、何もかもが遅い場合もあります。 周りから指摘されることがあれば、軽く見ないでSASを診断している専門医を受診しましょう。中には手術治療で治ることもあるため、まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

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