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鼻づまりの改善は心肺機能を改善させるのか?

鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などは鼻づまりを引き起こします。鼻がつまっている時に運動するとしんどいですよね。マラソンンランナー、柔道、野球等のスポーツをしている患者さんが鼻の手術を受けられると、術後は鼻づまりから解放されて運動しても疲れにくくなったという声をよく聞きます。では、鼻づまりの改善は心肺機能を改善することができるのでしょうか?過去の報告を引用して解説いたします。

1.鼻孔拡張テープ

マラソンランナーや野球選手などのアスリートが鼻にテープを貼っているのをみかけることがありますよね。鼻に張り付けると鼻の孔が広がることで鼻づまりを改善させるテープがあります。日本では「ブリーズライト」、「鼻腔拡張テープ」などの商品名で販売されています。鼻孔拡張テープの使用に関する論文はいくつかありますが、どの試験でもテープの貼付により鼻の呼吸量が増加し、最大酸素摂取量(VO2-max)が増加するとの報告[1]がほとんどです。つまり、持久力の増加、心肺機能の増加が認められるというものです。

2.鼻づまりの改善手術(鼻中隔湾曲症)

鼻の手術をうける前と、手術の1か月後に身体活動能力のテストと肺機能のテストを行った試験があります[2]。この試験によると、術後は最大呼気流出量(PEF)の改善と深呼吸(FIF50%)が改善し、さらに身体活動能力も改善したようです。これは他でも同様の報告がされており、鼻づまりが改善することで下気道の呼吸機能も改善することが明らかにされています。

3.子供の口呼吸と鼻呼吸

呼吸を主に口でしている子供と、鼻でしている子供の身体活動能力と学習能力を調べた試験があります[3]。鼻呼吸の子供の方が身体活動能力は高いが、学習能力には差がなかったという結果だったようです。ここでも鼻づまりが身体活動能力に影響していることが同様に報告されています。

4.まとめ

鼻づまりと心肺機能、身体活動能力との関連についての過去の報告を中心にまとめてみました。鼻づまりの改善は心肺機能や身体活動能力を改善することができるという報告が多数を占めています。特にアスリートにとっては鼻呼吸は非常に大切になります。鼻呼吸を改善することで持久力の増加によって疲れにくい体になります。アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、鼻中隔弯曲症などで鼻づまりでお困りの方は、かかりつけの耳鼻科の先生に相談されるとよいかと思います。

[1] Ottaviano G, et al. Breathing parameters Breathing parameters associated to two different external nasal dilator strips in endurance athletes. Auris Nasus Larynx. 2017 Jan 30.
[2] Karaman M et al. Evaluation of patients with septal deviation using respiratory function tests before and after septoplasty. Kulak Burun Bogaz Baz Boyun Cerrahi Derg. 2011;19(1):1-5.
[3] Boas AP et al. Walk test and school performance in mouth-breathing children. Braz J Otorhinolaryngol. 2013 Mar-Apr;79(2):212-8.

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