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鼻づまりの原因とは?

誰しも鼻がつまったことはあると思います。鼻がつまると集中力が低下し、夜も眠れなくなってつらいですね。鼻がつまるのは何故でしょうか?鼻づまりのメカニズムとともに、その原因について解説いたします。

1.鼻の構造

空気は鼻の孔から入って鼻の中を通り、のどへ流れていきます。鼻の孔は内側が鼻中隔、外側が皮膚と軟骨でできている鼻翼と呼ばれる部位で保持されています。この、鼻の孔の入ったすぐの部位は鼻弁と呼ばれ、鼻の中では最も狭い場所になります。そこを過ぎれば鼻の中には甲介(こうかい)といった粘膜のヒダがあります。特に下鼻甲介(かびこうかい)という粘膜のヒダは膨張したり収縮したりして気流を調節しています。この下鼻甲介の粘膜は数時間おきに左右交互に膨張してするために右鼻が優位に空気が流れる時間と左鼻が優位に空気が流れる時間が交互に出現し、これはnasal cycleと呼ばれています。この鼻の入り口から、のどまでの間のどこかが狭くなると鼻がつまってしまいます。

2.鼻炎

2-1.風邪

風邪のほとんどはウィルス感染によっておこります。多くはライノウィルスというものでおこりますが、他にもコロナウィルス、RSウィルス、アデノウィルス、インフルエンザウィルスなどでも生じます。鼻の粘膜が炎症を起こし、くしゃみ・はなみず・鼻づまりをひきおこします。

2-2.アレルギー性鼻炎

ハウスダスト、ダニ、スギ花粉など、様々な物質(抗原)に対するアレルギー反応によって鼻はつまります。抗原が鼻に入ってくるとまず鼻の粘膜のうっ血がおこり、粘膜が腫れます。そして血漿が組織中へ漏れて浮腫をきたし、さらに腫れます。この腫れた粘膜に炎症をおこす細胞が集まり、その細胞がさらに炎症をひきおこす物質を放出して粘膜はまた腫れて鼻がつまります。

2-3.薬剤性鼻炎

市販で購入できる鼻炎の点鼻薬の乱用により生じます。血管収縮剤という薬が点鼻薬に入っており、これを使用すると粘膜が収縮して鼻が通りやすくなります。しかしこの薬を使い続けた場合、その持続効果が短くなり、リバウンドで鼻粘膜が腫脹して鼻がつまることになります。

2-4.妊娠性鼻炎

妊娠すると、妊娠を維持するために女性ホルモンのバランスが変わり、プロゲステロンというホルモンが増えます。そのようなホルモンバランスの変化によって鼻の粘膜はうっけつを起こし、またハウスダストやダニなどに対する感受性が高まってアレルギー反応が強くでてしまいます。

2-5.心因性鼻炎

慢性的にストレスがかかった状態になったり、神経症や自律神経失調症になると物理的に鼻はつまっていないのにもかかわらず、鼻がつまったように感じてしまうことがあります。

2-6.寒冷性鼻炎

温度変化によって神経反射がおこり、鼻の粘膜がうっけつして鼻汁・くしゃみ・鼻づまりを引き起こします。温度変化や乾燥状態に対する鼻の防御反応とも考えられていますが、そのメカニズムの詳細はよくわかっていません。

3.形態の問題

3-1.外鼻の形態

いわゆる、「鼻」の形の問題です。鼻の穴が狭い、鼻の横幅が狭い、鼻翼が薄いなどで鼻がつまる原因になります。

3-2.鼻腔の問題

鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、鼻ポリープがあると鼻がつまってしまいます。

3-3.委縮性鼻炎

鼻粘膜が委縮(ちいさくなってしまう)すると鼻の生理機能が消失し、鼻の痛み、鼻づまり、違和感をひきおこします。

4.副鼻腔炎

鼻腔につながっている空間である副鼻腔内に炎症があると鼻づまりを感じます。感染が契機でおこる急性副鼻腔炎、むし歯が原因の歯性上顎洞炎、体質が関与する好酸球性副鼻腔炎などがあります。

5.腫瘍性病変

良性腫瘍から悪性腫瘍まで様々な腫瘍が鼻・副鼻腔にできます。一見ポリープと見間違うこともあり、専門医による診察が重要になります。

6.まとめ

鼻づまりの原因について解説しました。鼻づまりを引き起こす疾患は様々です。耳鼻科では鼻の中をみて、必要があればレントゲンやCT、MRIなどの画像検査、採血などを行って上記の疾患を鑑別していきます。薬を使用してもなかなか治らない場合は手術でよくなることも多いため、鼻づまりがなかなか治らない場合は耳鼻科を受診するといいでしょう。

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