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難治性の副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎とは?

お薬を飲んでも治らない、手術をしても再発してくる、いわゆる難治性の副鼻腔炎があります。好酸球性副鼻腔炎という病気があり、なかなか治りません。好酸球性副鼻腔炎とはいったいどんなものなのか、解説します。

1.副鼻腔炎とは?

一昔前の「黄鼻がたれている子供」はいわゆる「蓄膿:ちくのう」と呼ばれ、副鼻腔炎のことでした。細菌感染が引き金となって顔の副鼻腔という空間に膿が溜まる病気です。副鼻腔は中に空気が入っており、鼻の中(鼻腔:びくう)とつながっています。この交通路が炎症などで狭くなり、閉じてしまうと副鼻腔内に膿汁が溜まってしまいます。3か月以上症状が持続する場合を慢性副鼻腔炎と呼びます。お薬などの保存的加療で治らない場合は手術が選択されます。

2.好酸球とは?

骨の中(骨髄)で作られて血中や粘膜に分布します。感染症、アレルギー、腫瘍などで好酸球は増加します。好酸球は組織を障害する物質を含んでいるために、増加してくると各臓器で障害が生じます。その中で、まだ原因はわかっていませんが鼻副鼻腔内に好酸球が増えてくる疾患を好酸球性副鼻腔炎と呼んでいます。

3.原因はなんですか?

いろいろな研究がされており、環境因子や感染、遺伝なども関係しているといわれていますが現在、原因は明らかにはされていません。

4.どんな症状になる?

典型的には鼻づまり、嗅覚障害、後鼻漏、粘調な鼻汁です。この中でも嗅覚障害が必発します。

5.どのように診断をする?

平成27年の7月に指定難病となりました。そのため、診断基準が決められています。①血液中の好酸球が増えている、②篩骨洞(副鼻腔の一部)優位の副鼻腔炎がある、③鼻にポリープがある、④鼻のポリープ中の好酸球が多い、⑤気管支喘息がある、⑥NSAIDs(鎮痛剤の種類)アレルギーがある、⑦アスピリン喘息がある、⑧好酸球性中耳炎を合併しているなどです。上記から軽症、中等症、重症と分類されます。これらの診断を受けるには鼻のファイバースコープやCT検査ができる医療機関に受診するとよいでしょう。

6.その治療方法は?

基本的にはステロイドの内服が最も効果があります。ステロイドの内服は継続すると副作用がでるため、減量しながら抗アレルギー剤やステロイド点鼻薬に切り替えたりします。好酸球を多く含んだ粘調な鼻汁がたまるため、生理食塩水による鼻の洗浄も有効です。それでもコントロールがつかない場合は内視鏡下鼻副鼻腔手術が選択されます。

7.手術療法とは?

内視鏡下鼻副鼻腔手術ですが、通常の慢性副鼻腔炎と違い、副鼻腔を徹底的にきれいにしないといけません。重症の場合は全身麻酔下での手術が望ましいこともあります。手術をしてもポリープが再発することが多いですが、定期的な診察で再発を防ぐこともできますし、なにより手術で一度鼻の中をリセットすることで日常生活を送りやすくなります。術後は定期的な受診が必要になりますので、好酸球性副鼻腔炎の手術をしており、さらに通院しやすい病院にかかることができればよいでしょう。

8.まとめ

好酸球性副鼻腔炎について、症状や治療方法について説明しました。現在はいろいろな研究によって新たな治療がでてくるのを待っている状態です。長くつきあっていく必要のある疾患ですので、かかりつけの先生とよく相談されるとよいかと思います。

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