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アレルギー性鼻炎の薬(第2世代抗ヒスタミン薬)について

アレルギー性鼻炎はくしゃみ、はなみず、鼻づまりを引き起こします。目のかゆみ、咳、鼻づまりによる睡眠障害を引き起こし、経済的損失は年間で4兆円を超えるともいわれています。セルフケアが最も重要ですが、それでも治らない場合は薬を使用することが一般的です。市販で購入できる薬から、医療機関で処方される薬まで様々な薬があります。ここでは医療機関でどのように薬剤が選択されているのか、また処方される薬のなかでも特に第2世代抗ヒスタミン薬について解説します。

1.アレルギー性鼻炎の病型

鼻アレルギーのガイドラインに記載されていますが、アレルギーの症状の程度や鼻の中の状態によって重症度が決定されます。鼻づまりが主な症状の場合、くしゃみ・鼻汁が主な症状の場合と、その混合型です。それぞれ症状によって軽症、中等症、重症、最重症に分類されます(図は鼻アレルギー診療ガイドライン:ライフ・サイエンスより引用)。

2.重症度による薬剤の選択

上記の重症度に応じて、推奨される薬剤がガイドラインで決められています。この表でよく出てくる薬が第2世代抗ヒスタミン薬と鼻噴霧用ステロイド薬になります。

3.第2世代抗ヒスタミン薬について

アレルギー反応によってヒスタミンという物質が産生されます。ヒスタミンが分泌されることで、鼻汁、くしゃみ、かゆみが生じます。このヒスタミンをブロックするのが抗ヒスタミン剤になります。鼻や目にだけ効果がでればいいのですが、このヒスタミンは頭の脳にもあります。これがブロックされるととても眠たくなってしまいます。また、抗コリン作用を伴い、口が乾いてしまうことがあります。過去に開発された抗ヒスタミン剤は脳内への移行が高く、アレルギー症状は抑えられるが眠気が強くでてしまうものでした。これらの薬は第1世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれています。1980年ぐらいから脳内へ移行しにくい抗ヒスタミン薬が開発され、これらの薬は同じ抗ヒスタミン薬でも副作用の少ない薬として第2世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれるようになりました。

4.第2世代抗ヒスタミン薬の種類

脳内への移行が少ない(眠気をきたす可能性の少ない)薬は少ない順からアレグラ、アレジオン、ザイザル、エバステル、クラリチン、ジルテック、アレロック、タリオンとなっています。2016年に発売されたデザレックスとビラノアはまだデーターがないようです。眠気が出やすいかどうかで運転に注意がいるもの、運転を禁止させるものがあるので服用する際は注意が必要です。現在運転に関して注意のない薬はアレグラ、クラリチン、デザレックス、ビラノアの4種類のみです。運転禁止の薬はザイザル、ジルテック、アレロックです。この副作用には個人差がかなりあるので、患者さんの背景や症状にあわせて医師は処方をしています。
最も重要な薬の効果に関してですが、これは副作用以上に個人差があるのでどれが強いとか弱いとかいうことはないように個人的には思っています。眠気の強いものは効果が強いといわれていたことがありますが、第2世代抗ヒスタミン薬に関してはあまり関係ないことがわかっています。
処方した薬で効果があまり見られない場合は、増量できる場合は倍量投与をすることがあります。また、効果が弱い場合や副作用が強く出る場合には薬を変更する必要がありますが、その際は、分子骨格が同じグループでない薬を選ぶのがよいとされています。 現在では医療機関で処方される第2世代抗ヒスタミン薬のうち、アレグラ、アレジオン、クラリチンが処方箋がなくても薬局で購入することが可能です。

5. まとめ

第2世代抗ヒスタミン薬について解説しました。それぞれの薬に少しずつ特徴があり、患者さんの状態に合わせて医師は処方をしています。自分に合った薬を探すことが大事になりますので、かかりつけの先生とよく相談をされるとよいでしょう。

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