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急性中耳炎の症状(耳の痛み・発熱・耳だれ等)と治療・予防法を解説

中耳炎にはいくつか種類がありますが、そのうちの一つが強い痛みをと伴う「急性中耳炎」です。
急性中耳炎とは、中耳(鼓膜より奥の空間、内耳へ音を伝える耳小骨がある部分)に細菌やウィルスが入り込むことによって炎症を起こし、強い痛みなどの症状を引き起こす病気です。
原因として最も多くみられるのはインフルエンザ菌、溶血性連鎖球菌、肺炎球菌などによる感染です。3歳までに約85%の子どもがかかると言われる病で、多くの場合は風邪を引いた時の鼻やのどの炎症に続いて発症します。
今回は、急性中耳炎の症状や治療法などについて解説していきます。

1. 急性中耳炎の症状は耳の痛み・発熱・耳だれなど

急性中耳炎の代表的な症状は、
*激しい耳の痛み
*発熱
*耳だれ
*耳閉感
*難聴
などです。
言葉で訴えられない乳幼児などは機嫌が悪くなったり、しきりに手を耳にやったりすることもあるでしょう。
ちなみに、
*急性中耳炎が治らず炎症が3週間以上持続している場合を「慢性中耳炎」
*中耳腔に水が溜まった状態で痛みを伴わない症状のものを「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」
と言い、こちらは急性中耳炎から移行するケースが少なくありません。

2. 軽度の場合は解熱鎮痛剤・中度以上は抗生物質で治療

急性中耳炎の治療方法としては、
*症状が軽い場合は解熱鎮痛剤を使用して経過をみる
*炎症が酷いなど中度以上の症状がみられる場合は抗生剤を使用
*症状が強く、発熱が持続しているときは鼓膜切開術で膿を出す
という治療方針になります。
急性中耳炎の治療には「小児急性中耳炎診療ガイドライン」注1というものがあり、これにおおよその治療方針が記載されているため、このガイドラインを参考に治療をしている先生が多いと思います。
抗生物質の種類はたくさんありますが、原因菌に対して有効な抗生物質でないと効果がでません。症状が長引く場合などは中耳の膿や鼻水の菌検査をして、その菌にあっている抗生物質に変更して治療をしていきます。
処方された薬は症状が治まっても最後まで飲み切ることが大切です。 炎症の程度が酷く鼓膜が腫れている場合は、鼓膜を切開して分泌物を吸引することもあります。
夜中に症状がみられた場合は、応急処置として痛い方の耳を冷やしたり、寝かせずに座らせて休ませてあげたりすると痛みが和らぐことがあります。耳だれが出ている場合は、こすらずにガーゼなどで優しくふき取りましょう。
注釈1
日本耳鼻学会日本小児耳鼻咽喉科学会 他「小児急性中耳炎」 http://www.jsiao.umin.jp/pdf/caom-guide.pdf

3. 何度も急性中耳炎を繰り返す子供について

生後6か月から2歳ぐらいまでは免疫機能が低下する年齢で、何度も急性中耳炎にかかるお子様がいます。半年に3回以上、もしくは年に4回以上中耳炎になる場合は反復性中耳炎とよばれます。集団保育、受動喫煙、指しゃぶりなどがリスクファクターとして挙げられます。
抗生物質を長期間服用したり、鼓膜に換気チューブを留置する方法がとられます。また、もともとIgG2という、細菌から体を守る抗体が少ないことがあり、その場合はγグロブリンという注射の治療が行われることもあります。

4. 早めに風邪を治す・黄色や緑の鼻水はかむことで予防!

急性中耳炎が発症する場合、多くは鼻水をともなう風邪を引いたことがきっかけとなります。風邪を引いた場合、早めに病院にかかって処方された薬をしっかり飲むことも急性中耳炎の予防となるでしょう。
また、黄色や緑の鼻水は急性中耳炎の原因となる細菌が混ざっている可能性が高いので、鼻水はすすらず鼻をかむようにしてください。乳幼児は痛みや違和感を言葉で訴える代わりに、耳によく手をやったり不機嫌になったりしますので、気を付けて見てあげなくてはなりません。鼻が詰まっている時は吸引器などを使って外に出させるよう工夫してください。
また、赤ちゃんの弱い粘膜に悪影響を及ぼす受動喫煙や、おしゃぶりの使い過ぎにも気を付けましょう。

5. 異変に気付いたら早めに耳鼻咽喉科を受診しよう

乳幼児に多くみられる急性中耳炎。何よりも早く気づき、すぐに病院で治療を受けることが慢性的な症状を避けることに繋がります。 滲出性中耳炎に至ってしまうと難聴になる恐れもあるので、医師の指示のもと最後までしっかりと治療しましょう。

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