ブログblog

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の症状の違いを解説

副鼻腔炎は日本でも多くの人が罹る病気の一つで、毎年1000万から1500万人の人が罹患すると言われています。そのほとんどは人命に関わるものではありませんが、生活の質が大きく下がりますし、また場合によっては目や頭の症状を引き起こしたり、致死的な障害をきたすこともあるために決して看過できるものではありません。

ここでは、そんな副鼻腔炎(蓄膿症)のなかでも、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違いについて解説していきます。

1. 慢性副鼻腔炎と急性副鼻腔炎の違いは症状の期間

副鼻腔炎(蓄膿症)にはその症状の期間から急性と慢性の2種類に分類することができます。すなわち、30日未満で治るものが急性副鼻腔炎、90日以上続くものが慢性副鼻腔炎と定義されています。
ではそれぞれの原因について詳しくみてみましょう。

1-1. ウイルス感染や細菌、虫歯が原因で起こる急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の原因としてはウイルス感染が多くみられますが、中には細菌が原因となることもあります。また、虫歯が原因となっておこる歯性副鼻腔炎もあります。妊婦の方も、鼻の粘膜がうっ血することで副鼻腔炎を発症することがあります。炎症などによって副鼻腔の開口部が閉塞し、副鼻腔内の粘膜が腫れて粘液が排泄されずに貯留し、そこに細菌が繁殖してさらに炎症を引き起こして痛みを発生させます。

1-2. アレルギーなど様々な原因で起こる慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎の原因はアレルギー、虫歯、体質、遺伝など、様々な原因があると言われています。

最近では細菌感染とは異なる好酸球性副鼻腔炎という治りにくい慢性副鼻腔炎も増加しており、白血球の一種である好酸球が副鼻腔の粘膜に集まることが原因で、症状が重くなることもあります。この好酸球性副鼻腔炎は、従来の抗生物質の効果が期待できず、ステロイドホルモンが奏功しますが、手術をしても再発しやすいことが特徴です。

1-3. 致死的になりえる、副鼻腔真菌症

副鼻腔内にカビ(真菌)が入り込んで炎症をきたすことがあります。この中でも非浸潤性真菌症といって、副鼻腔の空洞の中にのみ真菌がある場合がほとんどです。免疫力の低下している方は、真菌が副鼻腔の粘膜内に感染することがあります。この状態を浸潤型真菌症と呼び、適切な治療をしないと致死的になります。

2. 似た症状を持つ急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎と急性副鼻腔炎はどちらも似たような症状を持ち、その症状は鼻水や鼻づまり、後鼻漏や頭痛、嗅覚の低下など様々です。痛みを伴うときは急性の炎症が起こっていることがほとんどです。

2-1. 視覚・視野異常を伴うこともある急性副鼻腔炎の症状

特に急性副鼻腔炎では、黄色や緑の膿が鼻から出ることがあります。最初はサラサラとしていた鼻水が、悪臭をもつ黄色や緑の鼻水に変わり、それが喉に落ちて痰や咳の原因になることもあります。また、急性副鼻腔炎が目に近い場所で発生すると、視覚や視野の異常を伴うこともあります。

2-2. 放置による鼻茸に注意!慢性副鼻腔炎の症状

慢性副鼻腔炎では痛みを伴わないまま、鼻水や鼻づまり、頭重感、後鼻漏、体全体の倦怠感などの症状が続くことがあります。症状が似ていることから風邪と間違えやすいですが、上記のような症状が2週間以上続く場合は、副鼻腔炎を発症しているかもしれません。強い炎症を放置すると鼻茸と呼ばれる良性のポリープが出来ることもあり、鼻茸が出来てしまった場合は、3ヶ月程度の抗菌薬治療や、除去手術をすることもあります。

アレルギー性鼻炎や花粉症を持つ方などは慢性副鼻腔炎を発症しやすい傾向があります。少しでも副鼻腔炎の疑いがある場合は、症状が軽いうちに病院を受診することが賢明です。

前の記事 次の記事
診療時間
9:00~12:00
16:00~19:00
休診日/木曜、日曜・祝日

お電話での診療予約

WEBからの診療予約診療予約システム

携帯・スマホでのWEB予約はこちら

ウェブ予約システム