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耳鼻咽喉科(耳鼻科)と内科、どっちに受診するべき?

なんとなく体がしんどい、かぜっぽいとき、内科と耳鼻科とどちらを受診しようか迷うことがあると思います。耳鼻科医の立場から、内科と耳鼻科の違いについて解説します。あくまでも個人的な見解ですので、ご了承ください。

1.耳鼻科と内科の違い

日本の医師は、医師国家試験に合格するとどの疾患でも診察することができます。それこそ、脳外科から産婦人科、小児科から外科まですべてです。しかし現実には専門科のトレーニングを積まないと患者さんを診察することは困難です。脳外科と泌尿器科に共通する疾患は少ないと思いますが、内科と耳鼻科では共通する疾患が多いため、どちらでも治療をうけることは可能です。

1-1. 診察方法

診察手順については内科と耳鼻科で違いがあります。内科は触診(さわって診察する)と聴診(聴診器で聞いて診察する)が主な診察方法ですが、耳鼻科では穴の中をみて診察します。耳・鼻・喉の中を詳細に観察する場合は顕微鏡やファイバースコープが必要になります。これらの器具は高価ですので、使用頻度の少ない内科では常備することはないと思います。

1-2. 処置の方法

耳鼻科は歴史的に処置をする科としてとらえられています。穴の奥をみて、そこに病変があれば直接さわります。直接病変を操作して治療するというのが非常に得意な科です。耳鼻科でよく行われるネブライザー療法もその一つです。内科で処置を積極的にしているところはあまりないと思います。

1-3. 検査の方法

レントゲン検査は施設によって違いがありますが、一般的には耳鼻科は顔面、鼻、耳を、内科では胸部や腹部を主に撮影して検査します。採血はどちらでもおこなわれます。内科では総合的な健康診断をしますが、耳鼻科では聴力検査のみをしている施設が多いと思います。

2.専門とする分野

内科の中でも呼吸器、循環器、消化器、アレルギーなどの分野に分かれています。今はジェネラリストという言葉がありますが、内科全般をみつつ、その中でも専門性をもっておられる先生が大半だろうと思います。簡単にいうと、得意分野があるといったところだと思います。耳鼻科も同じで、鼻、耳、頸部疾患に分かれます。どういった疾患を多く診察して研鑽したかで得意分野が変わります。

2-1.のどの痛み

のどの痛みで耳鼻科にもよく患者様が来られます。一般的なかぜでしたら内科でも耳鼻科でも診断、治療に大きな差はありません。まれな疾患ですが、処置が必要となるのどの痛み、例えば扁桃周囲膿瘍や喉頭蓋炎などは耳鼻科の分野になります。

2-2.はなみず

はなみずは上気道炎(かぜ)やアレルギー性鼻炎で生じます。症状で鑑別し、薬で経過をみることがほとんどですが、それだけではよくわからないこともあり、実際に鼻の中をみて診断することが必要になります。長引くときは耳鼻科への受診がよいでしょう。

2-3.咳

一般的なかぜで咳がでます。上気道炎、気管支炎などですが、咳だけではなく、咽頭痛やはなみずを伴うことが多いので、耳鼻科でも内科でも診察します。ただ、3週間以上長引くような咳に関しては、例えば肺癌や結核などの肺の病気も考えられるため、検査をうけたほうがいいといわれています。この場合はやっぱり内科ですね。

2-4.アレルギー

アレルギー性鼻炎は、治療のガイドラインというものがあるので、それに則れば耳鼻科でも内科でも、治療にそんなに差はでません。耳鼻科は実際に鼻の中をみて重症度を判定することができるので、耳鼻科に少し軍配があがります。

3.まとめ

内科と耳鼻科の違いについて、個人的な見解から解説しましたがいかがだったでしょうか。「もちはもちや」という言葉があるように、得意とする分野がそれぞれの科、また先生によっても違います。患者さんが受診され、これば内科の方があっているかなと思えば、私は内科を受診してくださいねと説明しています。いづれにせよ、自分の症状をきちんと伝えられて相談できる先生にまずはみてもらうといいと思います。

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