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飛行機で耳が痛くなった時の対処法について説明します

飛行機の離陸時や着陸時に耳がつーんとつまった感じになることがあります。ほっておくと痛みがでてきます。痛くなる前の対処が重要ですが、痛くなった時の対処方法についても説明します。

1.なぜ飛行機で耳が痛くなるのか?

高度が高いところは気圧がとても低くなっています。気圧が低くなると酸素濃度が薄くなりますので、機内の気圧はできるだけ地上の気圧と同じになるように設定されています。といっても、通常はおおよそ地上の0.8倍程度に保つようにしているようです。この気圧差が耳の痛みの原因になります。
耳の中は鼓膜によって外と中に分けられています。中には中耳という空間があり、太鼓と同じで音が外から入ると鼓膜が振動できるようになっています。しかしながら外の気圧が低くなると鼓膜がひっぱられ、つまった感じや痛みが生じてしまいます。中耳は耳管という管で鼻の奥と換気することができますので、気圧の変化に対応できるようになっています。

2.痛くなった時の対処法

2-1.簡単にできる動作

中耳の圧を換気している耳管を開放すれば治ります。あくびをする、唾液を飲みこむ、顎を動かすなどの動作で耳管は開放します。離陸時と着陸15分前ごろからアメをなめたり、ガムをかむとよいでしょう。
風邪をひいている場合、アレルギー性鼻炎の場合は鼻の粘膜が腫れて耳管が通りにくくなっていることが多く、注意が必要です。そのような場合は鼻を通す点鼻薬を気圧の変化が生じる前にしておくと、耳管が少し開きやすくなるためにいいかもしれません。

2-2.少し上級編

上記の方法で治らない場合は強制的に耳管を開放させるバルサルバという耳抜きの方法を試してみてください。これは、鼻でゆっくり風船をふくらませるようなイメージで、鼻をつまんだ状態で鼻から息を吐く動作をすることです(鼻をつまんでいるので実際には鼻から息はでません)。鼻の奥に圧がかかり、耳に空気が抜けます。急におもいっきり圧をかけると内耳に圧がかかってめまいを起こすことがあるので慣れていない方は注意が必要です。

2-3.子供の場合

子供の耳管はやわらかいので、圧変化で耳管が閉じるとなかなか開かなくなります。飛行機の離陸時、着陸時によくお子さんが泣いているのはこれが原因です。痛む前に対処をしておく必要があります。飲み込む動作(のむ、たべる、かむ)が有効です。
それでも痛みがでてしまった場合でも根気よく飲み込む動作を繰りかえし行うことが大事です。個人的に少し有効かと思う方法ですが、こどもの耳の穴に自分の口を密着させ、耳の穴を軽く吸ったり吐いたりして鼓膜を動かしてやる方法です。耳鼻咽喉科の診療所にときどき置いてある鼓膜マッサージを応用したものになります。自分の子供に何度か試してみましたが、3回に1回ぐらいで若干痛みが減ったようでした。

2-4.その他、器具を用いる方法

圧調整ができる耳栓が売っています。インターネットや空港で購入できます。急激な圧変化を緩徐にするための機能ですので、完全とはいわないまでも、ある程度防ぐことができると思われます。
また、イヤーポッパーという耳抜きをさせる機械、オトベントという耳抜きをさせる風船などがあります。これらの器具はネット購入ができます。耳管がつまることで生じる滲出性中耳炎の治療に用いられるものになります。自分で耳抜き(バルサルバ)ができない方は、使ってみる価値はあると思います。

3.航空性中耳炎について

中耳に圧がずっとかかっていると、航空性中耳炎をひきおこします。中耳内の粘膜出血、鼓膜炎をきたします。聞こえが悪くなる、つまった感じが続くといった症状が持続します。鼓膜が強くひっぱられると穴があくこともあります(鼓膜穿孔)。飛行機から降りても耳の症状が続くときはかかりつけの耳鼻科へ受診したほうがいいでしょう。

4.まとめ

飛行機に乗った時の耳痛の原因とその対処法について説明しました。飛行機の中で痛みがでてしまうと動くこともできず、ただがまんするしかありません。そうならないように対処法を知っておくといいでしょう。

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