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アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療とは?

薬を使ってもコントロールのしにくいアレルギー性鼻炎に対して、鼻の粘膜をレーザーで「焼く」手術があります。短時間でできて鼻への負担も少ないため、一般的には日帰りで行われています。レーザー手術とは何か、またその効果などについて解説します。

1.レーザーとは?

人工的に作られた光です。一般的な光とは違い、単一波長、単一色の光で強力なエネルギーをもっています。このエネルギーを用いて組織を変性させるのが目的です。

2.レーザーに種類はあるの?

鼻粘膜を変性させる目的で使用されているのは、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンプラズマ(ガス)、高周波凝固装置、超音波振動メスなどでしょう。どれも長所、短所がありますが、効果はほぼ同じだと思われます。施設によって装備してある種類が異なります。

3.なぜアレルギー性鼻炎にレーザーなのか?

アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜(下鼻甲介粘膜)が炎症を起こして浮腫(腫れる)を引き起こしますになります。この下鼻甲介粘膜が腫れると鼻がつまりますし、粘膜でアレルギー反応が生じるとくしゃみ・鼻水が起こります。この下鼻甲介粘膜がアレルギー反応をおこす主な場所なため、粘膜を焼くことで「質」が変わり、アレルギー反応が生じにくくなります。組織的には膠原繊維の増加(粘膜が固くなる)、表面の扁平上皮化成(バリア機能をもつ)、鼻腺の減少(鼻水が減る)が確認されています。

4.治療は何歳からできるのか?

何もしないままレーザーで粘膜を焼くと痛みがでますので、麻酔をします。麻酔の方法は局所麻酔で、鼻の中に麻酔液を浸したガーゼをいれて、鼻の表面を麻酔します。場合によっては粘膜に直接麻酔液を注射します。この麻酔の処置ができる年齢なら施術は可能です。6歳ぐらいでもじっと我慢できるお子さんであれば施術可能ですし、10歳ぐらいでも処置中に顔を動かしたり、処置の協力が得られない場合はできません。

5.レーザー治療とはどのようにおこなうのか?

まずは鼻の中に麻酔をします。麻酔液のついたガーゼの挿入が最も痛い瞬間でしょう。一度麻酔が効くと、施術中は全く痛みを感じないことがほとんどです。その後、特殊な機械で下鼻甲介粘膜を焼いていきます。粘膜の奥まで焼いた方が効果は高いと思いますので、内視鏡といってカメラを併用して焼くこともあります。片方で3分ほど、両側でも5-6分もあれば終了します。

6.治療後の経過はどんなかんじ?

鼻の粘膜を焼くと、しばらくしたら「ツーン」とした痛みがでることがあります。鎮痛剤を処方されることが多いので、それで対処します。また、体の組織はどこもそうですが「やけど」をすると組織は腫れます。鼻の中も施術後に腫れます。また、かさぶたがつきます。ということは、とてもとても鼻がつまります。また、それに伴ってくしゃみ・鼻水が一時的ですが悪くなります。粘膜を焼く機械の種類によっても異なりますが、通常1~2週間は鼻づまりは悪いでしょう。じわじわでるような出血はほとんどが施術した当日のみでおさまります。鼻の粘膜が落ち着くまでには1~2か月ほどかかることが多いです。

7.その効果は?

鼻の形、アレルギー素因の背景、年齢、生活環境によってみなさんの症状は様々ですので、100%の効果なんてことはありません。大体ですが、鼻づまりには80%、鼻水で70%、くしゃみで60%の効果があるとされています。効果が維持できる期間も個人差がありますが、通常は2~3年程度といわれています。

8.値段はどのくらいかかるのか?

保険点数上では鼻粘膜焼灼術が片方で900点、両側で1800点になります。3割負担ならそれぞれ2700円、5400円です。炭酸ガスレーザーを使用した場合は下甲介粘膜レーザー焼灼術(両側)で2910点、3割負担で8730円になります。その他、投薬料や再診料なども加算されるので施術を受ける施設で確認をされるといいでしょう。

9.まとめ

アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療に関して解説しました。この治療で生活の質がとても改善される方が多数おられます。適応やリスク、値段に関してはかかりつけの先生と相談されるといいでしょう。

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